Raspi PoE+ HAT ファン設定

Raspberry Pi の PoE+ HAT に搭載されている冷却ファンの動作条件をカスタマイズし、より効率的な温度管理を行う方法を解説します。

ファン制御設定の追加

Raspberry Pi の起動時設定ファイルである /boot/firmware/config.txt に、以下の設定を追加します。

/boot/firmware/config.txt

dtoverlay=rpi-poe-plus
dtparam=poe_fan_temp0=60000,poe_fan_temp0_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp1=65000,poe_fan_temp1_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp2=70000,poe_fan_temp2_hyst=2000
dtparam=poe_fan_temp3=80000,poe_fan_temp3_hyst=5000

これによって、ファンが特定の温度で回転を開始し、温度が下がるまで回転を止めないように設定されます。

各パラメータの意味

• dtoverlay=rpi-poe-plus: PoE+ HAT のオーバーレイを有効にします。
• dtparam=poe_fan_temp0=60000,poe_fan_temp0_hyst=2000: 60℃でファンが回転を開始し、58℃まで下がると停止します。
• dtparam=poe_fan_temp1=65000,poe_fan_temp1_hyst=2000: 65℃でファンが回転を開始し、63℃まで下がると停止します。
• dtparam=poe_fan_temp2=70000,poe_fan_temp2_hyst=2000: 70℃でファンが回転を開始し、68℃まで下がると停止します。
• dtparam=poe_fan_temp3=80000,poe_fan_temp3_hyst=5000: 80℃でファンが回転を開始し、75℃まで下がると停止します。

再起動

設定後は次のコマンドで再起動し、変更を適用します。

reboot

これで、PoE+ HAT のファン設定が完了です。